和とじ館一口知識 友禅とは(ゆうぜん)とは

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友禅(ゆうぜん)

 友禅とは元々は人の名前です。宮崎友禅斎という京都の扇職人でした。詳細は不明ですが17世紀後半に知恩院門前町に住んでいたようです。『世界大百科事典』平凡社を引用します。

 《余情ひなかた》や《人倫重宝記》によると,17世紀の後半に京都知恩院の門前町に宮崎友禅という絵法師が住んでおり,彼は扇絵師で,その扇絵は当時おおいに人気を得ていたことが知られる。なかでも遊里島原へ通う大尽とよばれる粋人たちの持物に扇絵はかかせないものであった。その扇絵の手の込んだ意匠が注目され,小袖図案にとり入れられ,友禅もこれを手がけたものと思われる。この判じ絵的な文様をも含んだ変わった趣向のデザインは大流行した。またそのころ,意匠のおもしろさだけでなく技術の上でも,従来の染技を生かしつつ改良を重ね,独特の友禅染が完成されたと考えられる。                 (日立デジタル平凡社より)

 友禅斎が開発して布に絵を描く手法は、絹地にも自由にいろんな図案や文様を彩色豊かに描くことができることから、当時の京都の画家達が筆を振るい、きらびやかな着物が作られました。ただ欠点は一点しかできないので高価で、実用とはほど遠い芸術品とも呼べるものでした。

 明治に入り、型染めという技法が生まれ、手描き友禅から型染め友禅に移り、大量生産が可能となります。

 やがて、布にだけではなく、和紙にも染められ友禅和紙が登場します。

 今日でも手描き友禅のよさを守り、多くの作家が伝統を継承しています。

 

                    京都和とじ館 輿石豊伸

 

 
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