京都和とじ館

                        朱印帳とは

            

 

        

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朱印帳(帖)てなに?神社とお寺一緒でいいの?こうした朱印帳の疑問にお答えします

             

岡山・白神様提供「近江の社寺朱印帳」  

朱印帳または朱印帖

朱印帳は朱印帖とも書かれます。社寺を訪れて、そこでもらう朱印をおした帳面(和帳)のことです。スタンプ帳とどう違うのかとお尋ねを受けます。スタンプ帳は社寺や名所旧跡に置かれているスタンプを旅の思い出として自分でおすもので、無料で気楽に利用できます。朱印帳は、訪れた社寺に「朱印をお願いします」と依頼し、社寺の担当者に朱印をおしてもらいます。この折りにお布施等の名目でいくらか(おおむね500円ほど)支払います。朱印はその社寺の顔でもあり、スタンプとは違い隷書(れいしょ)体などの凝った字体を用いています。本来は朱印におされる印は寺の宝印でした。また最大の違いは朱印をおし、そこに墨字(筆)で文字を入れてくれることです。上をご覧下さい。多くは朱印の社寺印と毛筆の社寺名が入ります。毛筆ではなく、板字(版画)の所もあります。また観音霊場などでは、お経の文句を書いてくれるところもあります。

各社寺の朱印をおし、朱印帳が一冊完成すると、屏風のように立ててみましょう。これぞ日本の芸術といった雰囲気が漂います。むかしは、社寺の朱印担当者は、他所の朱印を見て、「よし」とばかりバランスを考え、腕を振るい筆を振るったそうです。まさに一冊一冊同じ社寺でも、出来上がりは別のもととなります。こうして見ますと、朱印帳はまさに朱と墨の芸術作品と言えるでしょう。

朱印帳(帖)の起こり

朱印帳がどのようにして生まれたのか、実は分かっていません。ただ、巡礼者が用いるところから、巡礼と密接な関係があったのは間違いありません。そこで、まず巡礼についてみてみましょう。

巡礼は洋の東西を問わず、キリスト教、イスラム教、仏教など多くの宗教で霊地を回る行事が古くから行われていました。日本でも修行の一貫として、修行僧が開祖ゆかりの地を巡るといったことは古くから行われていました。今日巡礼を代表する、「西国三十三所観音霊場巡り」は、第65代花山天皇によって開かれたと伝えられています。花山天皇は在位わずか二年(984−986)で藤原氏に地位を追われるように去りますが、観音霊場を巡り、これが後の西国三十三所霊場巡りの元となったとされます。あくまでも伝承で、別に三井寺園城寺の行尊(1055−1135)が開いたのとの説もあるようです。はっきりしているのは『愚管抄』を著した天台座主慈円の弟にあたる覚忠が、三十三の観音霊場を巡り、『巡礼記』を残しており、これ以降に確立したとされたというのが今日の考えです。もちろん当初は、修行僧が中心でしたが、応仁の乱以降は一般庶民が競って回るようにります。(参考『世界大百科事典』平凡社・真野俊和)

さて、巡礼と朱印帳の関係ですが、次の二つが考えられます。

一、観音霊場巡礼者は霊場に、出身地や名前などを書いた札を納めました。これを納札といいます。そのため巡礼の霊地を札所(ふだしょ)とも呼びます。当時の巡礼者は村を代表して来ることが多く、自分の名前だけではなく、村名などを記し、観音のご利益が村にも及ぶことを願ったものです。やがて、霊場側でも、参った証に、朱印をおして巡礼者に渡した、これが朱印の始まりというものです。

二、六十六部(ろくじゅうろくぶ)と呼ばれる全国の神社や仏閣を巡り、法華経六十六部(実際は法華経や般若心経)を写して納める巡礼があります。中世に起こり、江戸時代に盛んになりますが、巡礼者は霊場で納経します。その折りに、納経したことを記録する納経帳に、霊場側がその証として寺印をおして渡しました。これが朱印帳の元ではないか、とも言われます。

○よく一冊の朱印帳にお寺と神社を一緒にもらってよいのか?と疑問をもたれる方もあります。朱印帳の起源が上の二であるとすれば、全く問題ないことになります。六十六部の巡礼霊場は神社もあり、お寺もあるからです。

朱印帳の用い方

神社とお寺と一緒にもらっていいの?こうした疑問をお持ちの方は、まず朱印帳をどのような目的で用いられるか、用途をお決め下さい。お決めになると、自然と解決いたします。まず社寺巡りをする折り、(一)決まった巡礼コースを巡る、(二)自由に社寺を巡る、のどちらかを、お決め下さい。それによって朱印の納めかたも異なります。

一、決まった巡礼コースを巡る場合

次のような決まった巡礼コースを回る場合は、その巡礼用の朱印帳を準備して、そこには巡礼地以外の社寺印はおさないようにします。現在日本で行われている主な巡礼コースには次のようなものがあります。

・西国三十三所観音霊場巡り ・四国八十八所お遍路・四十八所阿弥陀巡り・本尊巡礼(例・法然聖人ゆかり二十五霊場巡り。日蓮宗二十一寺巡り)・六地蔵巡り・坂東三十三所観音霊場巡り・秩父三十四所観音霊場巡り・洛陽三十三所観音巡礼 など

※上記の他、各地で霊場巡りのコースが設定されています。こうした霊場巡りでは、それ専用の朱印帳に仕立てます。もちろんコースによっては、神社のみ、あるいはお寺のみの所もあります。また六十六部のように、神社もお寺も入る所もあります。こうした霊地巡礼の場合は順番にもこだわる方が多いようです。

二、自由に社寺を巡る

江戸時代からすでに、決められた巡礼コースではなく、自分で行きたい社寺を巡る巡礼もありました。もちろんこの独自巡礼も御仏、御神からのご利益は十分にあります。最近、社寺を巡る方が朱印帳を持ってまわられる場合が増えていますが、こうした用途の朱印帳は神社でもお寺でも一冊の朱印帳にまわった順に朱印をおしてもらうといいでしょう。

○最近ではご夫婦、友人の方と観光をかねて気楽に社寺をまわられる方が増えています。こうした方は、神社でもお寺でも気ままに一冊に納めてください。同時に、社寺をまわったメモやスケッチなどを残されるのもよいでしょう。まさに「私の巡礼帳」ができあがります。

     

 

 

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