京都和とじ館

制作した和本の一部をご紹介します

2015.6.21更新

電話077−575−2912  

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西陣経錦織の美術布で作った朱印帳です

西陣経錦織(にしじんたてにしきおり)」

西陣織伝統工芸品指定を受けた織技法の中で、最も歴史ある製織技法で、主に七、八世紀の飛鳥、奈良時代に織られていたとされています。現代の織物の多くは緯糸(横糸)で紋様を織りなしていきますが、経錦織(たてにしきおり)は全くこれとは違い、数多くの経糸(たていと)だけで地色と紋様の部分を三重に組織して紋様を織りなす現代では大変珍しい織物です。(瀬川織物)。このような伝統技法に基づき現代風の配色で織られた裂地(布)を用いています。

和とじ館の朱印帳→こちら案内

 

古い巻物の複製です

古い巻物を複製しました。忍者が口にくわえドロンとやるタイプです(2015.6.)

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三冊組の本格和本「論語(全)」です

緞子(どんす)と呼ばれる美術布を用いて、秩(ちつ)でくるみました(2013.2)

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論語案内→こちらへ

 

幅広の折り帖を作りました

縦28cm幅19cmの大型折り本家系図です。(2012.10.10

桐箱に収納。情報保護のためタイトルは消しています。

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折り帖形式の絵本を作りました

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折り本仕立ての絵本

表紙に金襴緞子の美術布を用いて、折り本絵本を作成

くさかべ妙心さん作の絵本を、折り本にしました。(2010.12)

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表紙に丹後縮緬(シルク)を用いた折り本

商品説明用に制作いたしました和本パンフレット、折り帖形式で、表紙には10種ほどの丹後縮緬(ちりめん)をもちいました。2010.10制作

 

江戸期家系図の複製

 

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巻物(巻子本=かんすぼん)であったものを、読みやすいように折り帖形式の家系図になおします。前方には元の江戸制作の家系図を写真に撮り、掲載し、後半にはそれを解読して活字化したものを載せています。(2010.8制作)

 

古和紙手描き表紙

俳句の句会誌ですが、表紙に明治期に書かれた墨字をそのまま用いました。

2010.8制作

折り本式家系図の制作

家系図を巻物とされる所は多いのですが、巻物は開きにくい、開くと巻けない、等の理由で、むかしから折りたたみ折り本形式にされました。和本の歴史においても、巻物から折り本が生まれたとされます。折り畳んだ折り本家系図を、豪華な金糸金襴の帙に入れました。何時までも家の宝となるように。2008.12制作。

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打ち掛けを表紙に

結婚式の時に用いられたシルク地の立派な刺繍打ち掛け。これを家の宝とするために家系図の表紙にしてほしいとの依頼で制作いたしました。大きなIが刺繍されておりそれを表面に用いたかったのですが、大きすぎて入りません。やむなく松と朝日の部分を用いました。A4サイズの立派な家系図です。2009,1制作。

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漫画記録日誌

亡くなられる前に数年を父と過ごした方が、当時の思いを漫画で描かれ、それを和紙に印刷して和本にしました。表紙は父の母の着物を用いました。2008.12.

歌集

和歌を絵入りで厚和紙に印刷しました。表紙はシルクの緞子です。二冊組みなので、柳色の帙(ちつ)で包みました。     2008.12−2009.1制作

 

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50周年記念DVD美装ケースの制作

 

      ロスアンゼルスの写真家Rene'e氏より和本写真集の注文

モノクロの写真を和とじ館特製和紙に印刷し、表紙を和紙の染め紙で造った大和とじ本。サイズは213×253mmの大型です。Rene'e氏はニューヨークタイムズ誌にも取りあげられる新ヌードを中心とする注目の写真家です。Ren'ee氏のホーム  (2008.4)

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古文書復刻

三冊セットの武芸帖を四つ目とじで復刻し、帙(ちつ)にいれました。表紙は総金襴の蜀錦と呼ばれる豪華古典文様緞子を用いています。大型和本です。(2008.3)

お断り:表題は情報保護のために消してています。

 

詩画集の制作

厚手の和紙に見開き左ページには詩を、右には絵をいれた詩画集を作成しました。表紙はお客さまの希望で、縮緬を用いています。おもしろいのは表と裏に用いた縮緬の色が異なることです。綴じ糸にもこって、まさに個性的な和本詩画集が完成しました。とてもすばらしできです。(2007.8)

完成した詩画集は帙(ちつ)でくるみました。和本のよさを十二分に発揮した一書です。

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表紙は古典文様の銀煤竹色と呼ばれるたいへん渋い色に、霞と千鳥足文様があわく入った緞子(どんす)裂地を用いています。たいへん豪華でしかも落ち着きのある茶人好みのぬのです。B5サイズの本です。中の印刷は東京の印刷会社でされたもので、私どもは和本仕立てにしました。(2006.7)

 

 

表紙に柴田織物様の着物地を用いています。下の作品同様泉工業様のイベント用に作成いたしました。金糸・銀糸をふんだんに用いた大変立派なもので、泉工業様製品各種糸の見本帳となっています。大和とじ。 泉工業様ホーム                   

中の様子

表紙に黒の洋紙を用いて、ニカワを塗りそこに銀の粉をばらまいています。会社のイベント用に作成したもので、泉工業様の製品銀糸の糸で綴じています。伝統和本の様式を用いて、現代的に仕上げました。本文は土佐和紙を使用。泉工業様ホーム

 

 

中の印刷は土佐の機械和紙を用いています。表紙はパッチワークの布を用いたもので、すこしごつごつするかと心配しましたが、とても柔らかくできました。A58冊。俳句集

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手書き友禅を表紙に三冊の折り本をケースで包みました。大きな花柄の文様がうまく生きています。中は経本によく用いられます機械漉きですが、白く絵やイラストに向く和紙を用いています。

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画集ですので、中はアート紙(西洋紙)に印刷されています。表紙はウグイス色の雲竜和紙に膠(ニカワ)を塗って処理しています。左の背は切り落としをしないで、ゴフンを塗って飾っています。200×245mmのB5大サイズ。1000冊作成。

四つ目とじの和本です。A5サイズ縦書きで、表紙はベンベルグ地の金糸入り織物で豪華なものです。糸はシルクの糸。ページ100頁で厚めの紙を使用しています。

 

折り本三冊を布張りの箱に納めました。箱には大正時代に描かれたと思われる手描き友禅の布を用いています。6×9×10cmほどの小さなものですが、とてもかわいらしいできです。

 

05.7tesuki.JPG (71590 バイト)

お寺の過去帳として保管するので、立派でかつ長期保管にたえるような物を作るように依頼されました。和紙も機械和紙ではなく、岡山県無形文化財保持者の丹下哲夫氏漉きの雁皮楮混合紙を使用。表紙は伝統的唐草文様のベンベルグ織物を使用。長期保管にたえるよう、オリジナルの木箱に入れる。大和綴じ本。

 

orihon-2.JPG (18919 バイト)

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折り本。海外でJapanese bookというと折り本をさす、とまで言われる古典的な本です。マッチ箱ほどの三冊の折り本を包んでみました。

yotume-daifuku.JPG (17109 バイト)

四つ目綴じ。明治かた大正時代に商店で用いられてきた大福帳という和紙で作った書き付けがあります。その和紙を表紙にして綴じました。なかなか面白い出来です。

 

yamato-k1-n.JPG (26913 バイト)

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大和綴じ。自筆の筆字をそのまま印刷し、愛用の着物で表紙を作りました。俳句集です。部数30冊。サイズはB5変形サイズです。頁80頁。

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俳句とイラストからなるカラー画を組み合わせたおもしろい本です。イラストのよさを損なわないようにソフトな和紙に印刷しています。表紙はシルク地にイラストされた台紙を貼りました。大和とじ本冊数1。

yamato-s1a-n.jpg (20152 バイト)

A5サイズの大和綴じです。京友禅の布と角には倉敷和紙の紅殻染めを用いました。90頁の厚さで、本文和紙は経本用和紙を用いています。和歌集。この大和綴じと四つ目綴じで各一冊ずつ作りました。

mizu-10-n.jpg (38070 バイト)

四つ目綴じ。俳句集。40頁ほどの薄いものでしたので、少し厚手の和紙を用いました。表紙はご注文されたかたが草木染めをされており、古い麻に藍で染めた手製の染め布を用いています。綴じ糸は絹糸の紺系を用いました。台紙は手漉き、三椏紙です。

kugin1.jpg (13862 バイト)

大和綴じ本。俳句集です。手書きの文字をそのまま和紙に印刷しました。装丁は固い紙に友禅の布をはり、平紐で結ぶ、明治時代に日本で盛んに用いられました大和綴じです。この大和綴じは日本独自のやり方で大変きれいなものです。B5サイズ・90頁・経本用和紙・表紙・友禅布・冊数30冊・

kazari8.jpg (13717 バイト)

句会誌。仲間数人と句会を開いておられ、毎回持ち込まれた布や和紙で制作しています。仲間に草木染めをされている方がおられ、その人が染めた布を表紙にしたり、またこのように江戸時代の古紙(大福帳)を表紙にしたり、毎回楽しんで独自の句集を作っておられます。表紙布持ち込み。A5サイズ・本文和紙使用・表紙古紙加工・40頁

mihon-book.jpg (103940 バイト)

和歌集。雲絃(うんげん)と言われる織り物布を表紙に用いました。中身は和紙を使用しています。56頁・A5サイズ・20冊。四つ目綴じ。

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少部数販売用の書籍も制作しています

詩をお詠みになる方、是非オリジナルの詩集はどうですか?安く制作いたします。書籍番号所得、販売可能です。

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和とじ本とは

和とじ本は和本とも言われ、中国・朝鮮・ベトナム・日本など東洋の諸国で伝統的に行われていた製本技術です。和紙に書いたり印刷した文章やメモ書きを裏打ちした布を表紙にして、糸で綴じるもので、昔は家庭の女性達が暇な折りにやっていました。手間ではありますが、簡単に出来ること、また綴じた上に、さらに新しく重ねて綴じる事ができるなどとても合理的に出来たものです。ことに和紙を用いた和本は二千年以上の歴史を持つ、美しい書籍ですが、現在では修復本以外ほとんど作られていません。私たちは日本の伝統和本がなくなるのを惜しみ、「民話と旅シリーズ」を刊行しております。すべて和紙を用い、布に和紙で下打ちした物を表紙に、手作りで仕上げています。とても綺麗なものです。

また、従来より少部数の出版本を和綴じで制作してまいりました。和紙に印字し、お客様の好みの布を表紙に用います。私どもは本作りが仕事ですので、びっくりするほど安く、しかも全頁和紙(写真が多い場合は書籍紙を使用)を用いて仕上げるやり方も確立しました。和歌集・詩集・各家庭での子孫へ残す本など、100頁内外で100部以内の本は和本がとても綺麗です。おばあさんの着物を表紙にして作ると、記念にもなります。

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